2009年10月05日

遺伝的アルゴリズム

遺伝的アルゴリズム(いでんてき-)とは、1975年にミシガン大学のジョン・H・ホランドによって提案された近似解を探索するメタヒューリスティックアルゴリズムである。人工生命同様、偶然の要素でコンピューターの制御を左右する。4つの主要な進化的アルゴリズムの一つであり、その中でも最も一般的に使用されている。

遺伝的アルゴリズムはデータ(解の候補)を遺伝子で表現した「個体」を複数用意し、適応度の高い個体を優先的に選択して交叉(組み換え)・突然変異などの操作を繰り返しながら解を探索する。適応度は適応度関数によって与えられる。

この手法の利点は、評価関数の可微分性や単峰性などの知識がない場合であっても適用可能なことである。 必要とされる条件は評価関数の全順序性と、探索空間が位相(トポロジー)を持っていることである。
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また、遺伝子の表現の仕方によっては組合せ最適化問題やNP困難な問題などのさまざまな問題に適用可能である。

トーナメント選択はあらかじめ決めた数(トーナメントサイズという)だけ集団の中からランダムで個体を取り出し、その中で最も適応度の高い個体を選択する方式である。トーナメントサイズを変更する事で選択圧をコントロールできる特徴がある。すなわち、トーナメントサイズを大きくする事で選択圧を高める事ができるが、初期収束による局所(的)最適解に陥りやすくなる。

2009年09月28日

大正期から太平洋戦争終了時までの間は

大正期から太平洋戦争終了時までの間は日本人成年男子の主な下着は「越中褌」となり、越中褌が「褌」や「男性下着」の代名詞となる程、越中褌の全盛期を迎えた。

戦後は、日本人の洋装化が一段と進んだこと、敗戦で軍隊で強制されていたことの嫌悪感から旧文化が否定される風潮になったこと、日本の工業化の進展で農村部から都市部に人口の移動が起こり、核家族化が進行して「褌祝」の私的祭事に象徴される褌継承の文化が断絶したこと、女性の社会進出で家事が簡略化されて自家で縫製する機会がなくなったこと、製造販売する業者も少なく店頭に並ばず、入手性に難があったこと、ブリーフ、トランクス等の新しい下着が廉価で出現して、機能性だけでなくファッション性のある下着が若者を中心に普及した影響を受けて、褌の使用人口は大幅に減少して、年配者が使用する過去の下着のような存在となった。このため、褌の用語は卑語のように扱われ、「下帯」、「締め込み」などの用語で代用されるようになるに至った。
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戦後、何度かマスコミに取り上げられて一時的なブームが起こったことがあったが、定着することは無く、男性下着売り場の一角を占めるに至らない。 これは越中褌が究極の形状であることから、昔からデザインの変化がないことで、材質や色か柄でしか商品として差別化ができないこと、白色が定番の越中褌では色物や柄物では極端に需要が少なく採算に合わないこと、個人でも縫製できるものであるため、単価も安く利益率が低いこと、他の下着と比べて需要の伸びが大きく見込めず、設備投資に見合う大量販売が見込めないことなどから大手下着製造業者が積極的に手掛けにくいニッチ商品であることが、大手流通網に乗らず、広く店頭に並ばない理由と推測される。

2009年09月18日

社会党左派

社会党左派(しゃかいとうさは)とは、一般的には、旧日本社会党にあって、資本主義市場経済の枠内での福祉国家建設よりも、労農派マルクス主義に基づく政治路線を志向した勢力を指す。

具体的には、
結党時から1960年代までは、戦前の労農派・労働農民党か日本無産党の系譜に連なる政治家・活動家、及び左右分裂時に左派社会党に参加した和田博雄派を指した。一段階革命論や、平和革命を特徴としていた。
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構造改革論争以降は、構造改革論に反対する佐々木更三派や社会主義協会などを指した。社会主義インターナショナルに所属しながら欧州型の社会民主主義に対して概して否定的だった。この左派優位の社会党の路線を、日本型社会民主主義と呼ぶ見解もある。
村山富市政権成立後は、村山を支持するグループをマスコミが便宜的に左派と呼んだ。

結党時の社会党は社会民衆党系や日本労農党系の右派が中心で執行部が占められ、左派はごく少数であった。このため片山哲・芦田均内閣に対しては党内野党の立場に立つことが多く結果的に政権を失う原因にもなった。しかし芦田内閣末期に昭和電工疑獄事件が起きたことが結局政見に対する見識を評価されることになり、更に森戸・稲村論争後に左派の鈴木茂三郎が書記長に就任するなど発言権が強まった。

2009年09月03日

鮭などを対象とする漁業

北米に白人たちがやって来る前には、アメリカ先住民たちがバッファローの狩をしていた証拠が見つかっている。 また、鮭などを対象とする漁業も行われていた。

のちに北米に入植した西洋人たちは、西部で、スペイン語で「バケロ」や英語で「カウボーイ」と呼ばれる(牛の男という同じ意味、前者は西語でのジーンズを意味する)、特別な文化を作り上げた。
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南米では、先住民は弓矢や吹き矢を用いて鳥や魚を取っていた。取れる地方では、大小のアルマジロを捕らえる習慣があったらしい。 最大のげっ歯類である「カピバラ」を食べる地域もある。ペルーなどでは、モルモット大の「げっ歯類」の仲間の一種が山岳地帯で食べられるらしい(近年の移住で海岸地帯でも食べるようになってきた)

現地でテジュッと呼ばれるトカゲの仲間をから揚げにしたりして、鶏の肉に似ているといって食べることがある。南米では、パンパの大平原で牛を飼う習慣がスペイン人たちによって持ち込まれた。特にブラジル南部のシュハスコという牧童料理が有名で、シュハスカリアというレストランでは、ロジージオ(いわゆる食べ放題方式)で時間制限がなく、食べ残して冷たくなった肉は皿ごと取り替えてくれる。そのため肉に関しては贅沢である。ただし、日本にもシュハスカリアはあるが本国とは少し異なる。

2009年08月19日

美術史のカノン

今日一般に美術史とされるものは上記のような過程を経て形成されてきたが、巨匠や天才が遺した傑作、ハイアートの発展を記述したものになっている。例えば「西洋美術全集」といった美術書を見ると、古代から中世を経て現代に至るまでの名作がルネサンス、ロマン主義、印象派などと様式ごとに分類され、歴史的に発展してきたかのように整然と記述されている。こうした美術史をカノン(canon、正典の意味)と呼んで批判する見方がある。

近年の美術史においては方法論への関心も高く、社会史やフェミニズム、文芸批評といった他分野の方法論を美術史に適用する動きも活発である。作品の成立において、社会的コンテキストやジェンダー、階級などとの関わりが、きわめて重要なものとして扱われるようになってきている。
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ニュー・アート・ヒストリー
1980年頃に盛んになった研究の動向を指し、従来の美術史がいかにヨーロッパ中心であったか、男性中心であったかなど、従来の美術史が当然の前提としていたものを問い直そうとした。ポストコロニアリズムやフェミニズムなどの動向とも結び付いていた。
ビジュアル・カルチャーen:Visual culture
美術館に収められるようなハイアートのみでなく、写真、映画、マンガなど視覚に関わる様々なメディアを総体的に把握しようとするもの。カルチュラル・スタディーズの動向と結びついている。

2009年08月07日

アイシャドー

アイシャドー(eye shadow)は、目の周囲、特にまぶたに陰影を付ける化粧法のこと。あるいはその化粧品。顔を立体的に見せる効果がある。油脂とロウを混ぜたクリームに香料、顔料などを混ぜて作る。

起源は古代エジプトと言われており当時の絵画や彫刻に目の回りに彩色したものが残されている。この時代のものは単なる化粧ではなく魔よけや虫除け・目の病気への対策であったとも言われている。また、最初に使ったのが世界三大美女でも知られるクレオパトラという説もある。この風習はギリシャやローマさらにアラビアにも伝わった。しかし西ヨーロッパには伝わらなかった。 ヨーロッパで一般化するのは20世紀の半ば、すなわちほぼ現代になってからであり、メイクのポイントが口もとから目もとに移ってきてからとされる。
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日本では魔よけとして目尻に赤く塗る赤土化粧に始まる。いわゆる現代のアイシャドーは西欧からの輸入であり、入ってきたのは明治時代頃とされる。だが当時はほとんど普及せず、女性一般に浸透したのは昭和時代に入ってから。元は夜にする化粧とされた。

現代では茶色、青、赤、紫、緑など様々な色が使われる。またパールやラメなどが配合されるなど、様々なタイプの質感がある。

2009年07月30日

哲学も決して自然科学的知見を無視するわけではない

哲学も決して自然科学的知見を無視するわけではないので自然科学によってもたらされる新たな発見はしばしば旧来の哲学に重大な脅威を与えてきた。またそもそも古代の哲学者が成した科学的発見が自身の手による実験によって証明されていることがある。

自然科学が自然哲学から分化して以降、哲学者は自然科学者の成果を重視し両者の親和性を失わないよう不断の努力を行ってきたし、また近代においては観察や経験を重要視する哲学者たちが生まれた。また一方で、科学者たち自身が扱わないような非常に基礎的な問題(科学方法論の原理論や科学的実在論といった問題)についてはむしろ哲学者が率先して考察を行ってきた。あるいは科学が他の姿をとりうる論理的・現実的可能性を論じることで一度は忘れられた仮説を再発掘する原動力となったり新しい科学理論の形を呈示したりする場合もある。
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歴史的に有名な事例としては全ての力が引力と斥力の二つに集約されるというドイツ観念論のテーゼが電力と磁力の統合というエルステッドの発見に結びついたといった例がある。

なお、近年の英米哲学では自然主義という名の下に哲学を自然科学の一部とする動きがある。

2009年07月13日

合成の誤謬

合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、fallacy of composition)とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、かならずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語。
ミクロ経済学では(一面ではマクロ経済学においてさえも)ある主体が他に与える影響が再び主体に返ってくることを想定しない。プライス・テイカー[1]などの言葉に代表されるように、複雑な経済構造を理解するため、第一段階においては主体単独の行動についてのみ考慮する。

例えば、家計の貯蓄などがこれに当たる。所得が一定の場合、一家計が消費を削減した場合、必ず貯蓄額が増加する。これはミクロの視点において、一家計の支出削減は経済全体に影響せず、その家計の収入を減少させる効果は無いと考えられているためである。そのため所与の収入において支出を削減すれば貯蓄額が増加する。
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しかしマクロの視点においては状況が変わる。経済全体の家計が貯蓄を増加させようと消費を削減した場合、貯蓄率が上昇するが貯蓄額は変わらない。一方の経済主体の支出は、他方の経済主体にとっては所得となる。そのため家計全体が消費を削減することで、家計の所得も減少するためである。収入が減少するため貯蓄額の割合は高まり、貯蓄率が上昇する。家計の支出削減の努力は自らの収入減少に帰結する。マクロ経済においては家計の貯蓄額を決定するのが企業・政府の投資と経常収支の合計だからである。


2009年07月01日

一国における経済活動の規模は

一国における経済活動の規模は、生産、支出、分配の三つの面から把握できるが、これらは等しくなるという原則のこと。三面等価の原理、三面等価の原則と呼ばれる。国内で生産された財やサービスは必ず何かの用途に利用され生産と同額の支出が行われる。生産で生まれた付加価値は、全て誰かに帰属しているので、賃金や企業所得などに分配される。このため国内総生産 (GDP) は、企業などの生産活動の側から見ても、家計の消費支出や企業の設備投資などの支出側から見ても同額になる。従って国内総生産と国内総支出 (GDE) は等しくなる。
実際の統計では誤差があるため、生産側からの推計値と支出側からの推計値を一致させるために、統計上の不突合という調整項目を計上して、二つの側面から推計したGDPが一致するようにしてある。日本の国民経済計算では、2004年度確報(平成16年度確報)から、国内総支出という表記を止め、国内総生産(支出側)と呼ぶようになった。雇用者報酬や営業余剰・混合所得など分配面からの国内総生産は国内総生産(生産側)と表記されている。
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国内総支出は需要面からは大きく、民間最終消費支出、政府最終消費支出、総資本形成、財貨・サービスの純輸出に分けられている。総資本形成は、民間住宅投資、民間企業設備投資、公的固定資本形成、民間在庫品増加、公的在庫品増加に分けて見ることが多い。財貨・サービスの純輸出も、財貨・サービスの輸出と財貨・サービスの輸入に分けて分析されることが一般的である。
民間最終消費支出には、対家計民間非営利団体最終消費支出が含まれており、家計の消費行動という意味では、家計最終消費支出の動きを見るべきである。また、家計最終消費支出には、持ち家の保有から自動的に支出が決まる持ち家の帰属家賃が含まれているため、家計の消費意欲や所得の変動による消費の動きをみる上では、家計最終消費支出(除く持ち家の帰属家賃)の動きに注目することがある。

2009年06月13日

宇宙は膨張を続けていることが分かっている

宇宙は膨張を続けていることが分かっている。1929年にエドウィン・ハッブルが遠方の銀河の後退速度を観測し、距離が遠い銀河ほど大きな速度で地球から遠ざかっていることを発見した(ハッブルの法則)。

一方、これに先立つ1915年にアルベルト・アインシュタインによって一般相対性理論が発表され、エネルギーと時空の曲率の間の関係を記述する重力場方程式(アインシュタイン方程式)が見出された。

これを受けて、宇宙は一様・等方であるという宇宙原理を満たすようなアインシュタイン方程式の解が、アインシュタイン自身やウィレム・ド・ジッター、アレクサンドル・フリードマン、ジョルジュ・ルメートルらによって導かれたが、これらの解はいずれも時間とともに宇宙が膨張(または収縮)することを示していた。

当初、アインシュタインは宇宙は定常であると考えていたため、自分が見つけた解に定数(宇宙定数)を加えて宇宙が定常になるようにしたが、後に前言撤回をした。その後にハッブルによって観測的に宇宙膨張が発見され、膨張宇宙という概念が定着した。

宇宙の始まりはビッグバンと呼ばれる大爆発であったとされている。

ハッブルの法則によると、地球から遠ざかる天体の速さは地球からの距離に比例するため、逆に時間を遡れば、過去のある時点ではすべての天体は1点に集まっていた、つまり宇宙全体が非常に小さく高温・高密度の状態にあったことが推定される。
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ホスピス
試写会
材料科学
システム工学
哺乳類
クリスマス
遺伝子疾患
食品添加物
ボクシング
履歴書
バレーボール
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このような初期宇宙のモデルは「ビッグバン・モデル」と呼ばれ、1940年代にジョージ・ガモフによって提唱された。

その後、1965年にアーノ・ペンジアスとロバート・W・ウィルソンによって、宇宙のあらゆる方角から絶対温度3度の黒体放射に相当するマイクロ波が放射されていることが発見された(宇宙背景放射)。これは、宇宙初期の高温な時代に放たれた熱放射の名残であると考えられ、ビッグバン・モデルの正しさを裏付ける証拠であるとされている。

しかしその後、宇宙の地平線問題や平坦性問題といった、初期の単純なビッグバン理論では説明できない問題が出てきたため、これらを解決する理論として1980年代にインフレーション理論が提唱されている。

また場の量子論によれば、発生初期の宇宙は真空のエネルギーに満ちており、それが斥力となり宇宙膨張の原動力になったとされる。